「鎌倉惣図江嶌金澤遠景」について
江戸時代の後半は武家に限らず庶民も社寺参拝を兼ねた観光旅行が盛んになりました。
「お陰参り」「抜け参り」とよばれる伊勢参宮は大旅行でしたが、江戸からの手軽な旅行は鎌倉でした。
鎌倉旅行に併せて、「江の島」と「金澤」も人気スポットでした。
旅行案内マップとして鎌倉図がいろいろ出版されましたが、多くはその中心に鶴岡八幡宮を描き、左下に「江の島」を、右上に「金澤八景」を配する構図を採用してゐます。
以下に掲載したのは「鎌倉雪之下戸川氏蔵版」とある「鎌倉惣図江嶌金澤遠景」と題する鎌倉図です。
鶴岡境内に大塔や鐘楼、経蔵、護摩堂が描かれてゐますから、神仏分離以前の江戸期のものです。



下の写真は、右上部分の金澤八景の拡大です。